「クリニックの一般的な仕事内容は知っているけど、科目ごとの仕事内容も知りたい!」という看護師さんのために、現役看護師の体験をもとに科目別クリニックのお仕事をご紹介します。第一弾は『呼吸器内科』です。
呼吸器内科の患者さんは主にどんな人?
呼吸器内科のクリニックってどんな患者さんが来るんですか?
喘息の患者さんが多いですね。 梅雨の時期や冬場は喘息が悪化しやすいので、クリニックが混むようですよ!
呼吸器内科では、喘息、COPD、肺炎、肺癌などの専門的な呼吸器疾患の診断や治療をはじめ、風邪やインフルエンザといった一般的な内科疾患の治療も行います。

近年は睡眠時無呼吸症候群が注目されるようになり、クリニックを訪れる患者さんも増えています。検査をして必要になれば、CPAP療法を行います。
「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって、「CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれます 。
CPAP療法の原理は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというもの。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。
TEIJIN『睡眠時無呼吸なおそう.com』 https://659naoso.com/medical/treatment/cpap

呼吸器内科は、どんなお仕事?
呼吸器内科のクリニックってどんなお仕事をするんですか?
クリニックの一般業務の他に、呼吸器特有の業務があります。
- クリニックの一般業務
- 診察室への呼び込み
- 診察の介助 例:パンフレットやインフルエンザキットの準備
- 検査担当の看護師との連携
- 採血、注射・点滴、心電図、尿検査など
- 呼吸器内科特有の業務
- 胸部X線撮影の準備(患者さんへの説明や機械のセッティング)
- 呼気NO濃度測定検査
- 呼吸機能検査(スパイロメーター)
えぇ!病棟勤務は長かったけど、検査は経験がありません・・・!できるでしょうか?
最初は難しく感じるかもしれませんが、他の看護技術と一緒で覚えてしまえば問題ありませんよ。
そうなんですか!・・・NO検査と呼吸機能検査ってどういうものでしたっけ?
呼吸機能検査(スパイロメトリー)
スパイロメトリーは、スパイロメーターという機械を使い呼吸機能を調べる喘息の基本的な検査です。
まず息を思いきり吸い込み、次に力いっぱい吐きます。この時、息を思いっきり吸ったときの肺活量(努力性肺活量)、吐き始めてから吐き終わるまでの時間、吐くスピードを、機械が測定します。
チェンジ喘息! https://naruhodo-zensoku.com/zensoku/test.html
呼気NO濃度測定検査
呼気NO濃度測定検査とは、呼気中のNO(一酸化窒素)の濃度を測定する検査です。喘息患者さまの気道には炎症があり、炎症性刺激により、主に気道上皮のNO合成酵素(INOS)が誘導され、大量のNO(一酸化窒素)が産生されています。そのため呼気中NO濃度を測定することで好酸球性気道炎症の存在や程度を知ることができるとされています。
医療法人若葉会 http://www.wakaba-group.or.jp/wakabahospital/medical_no.html
先輩看護師さんや先生が教えてくれるので安心してくださいね♪
それなら安心ですね!
レントゲンって病棟では技師さんにお任せでしたけど、実際難しいですか?
最初は上手に撮れるかドキドキしました。
身体の中心を合わせること、機械の枠線の中に身体が収まっていることを意識することがポイントですね!

他にもよくする検査ってありますか?
採血が多いですね!アレルギーや肺炎の炎症反応を調べることが多いです。針技術に自信のある人は即戦力になりますよ。

呼吸器内科に興味が湧いたら
呼吸器内科の仕事内容がわかったら、興味が出てきました!近くになかったかな~?